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ややアーシーになった新作は、アメリカ向け?
"The Simple Life" by Magnet 以前、本ブログで紹介させて頂いた、ノルウェーのEven Johansenのプロジェクト、マグネットの新作がリリースされました。 前二作に比べ、エレクトロニカ要素が若干後退し、よりトラッド・フォークに近づき、前回に例えに出したニール・ヤングからボブ・ディランへ、と言った具合なのです。 ここが微妙な所なのですが、「森の匂いのするひんやりとした」フォーク・ロックを聴かせるヤングに対して、「土の匂いのする乾いた」ディランと大まかに捉えて頂けると分かりやすいかも知れません。 このため、エモーションは前二作に比して倍増の感があるのに対して、静謐さや透明感は少し減退した感じです。 そのかわり、北の国の短い夏の訪れに心が浮き立つ様な、或いは、訪れた夏の「あたたかさ」を謳歌するかのごとき生命力に溢れた作品であるとも言えます。もっとありていに言ってしまうなら、1stが秋のアルバム、2ndが冬から春のアルバムとするならば、この3rdは初夏から夏へかけてのアルバムだと言っても良いでしょう。 エレクトロニカ要素の減退は、私にとっては少し残念な気がしないではありませんが、ストリングス等の生音が大きくフューチャーされたバックトラックは彼にとっての新境地と言えますし、相変わらずのあたたかい歌声とメロディは絶品です。 M5"She's Gone"はボブ・マーリーのカバー。この曲が、本アルバムの漂うハッピーな空気を最も象徴しています。 全体的にポップかつアコースティックで、自らのルーツにより近づいた作りは、アメリカマーケット向きと捉える事も出来ますが、そうであってもなおスポイルされる事のない、独特の個性と雰囲気を持つ彼の動向に注目していきたいと思います。
by unit7of9
| 2007-11-26 17:04
| 音楽
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