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健在なのは嬉しいけど、やっぱりオリジナルにはかなわない。かな?
"Spot The Difference" by Squeeze 個人的にはブリティッシュ・ポップ界の宝だと思っているスクィーズの新譜は、数ある彼らの名曲たちの中から、さらによりすぐったセルフ・カバー集です。 とにかくこのバンドの良い所、それはメロディのツイスト、アレンジの巧みさ、(ホワイト)ソウルフルなボーカル、と数え上げたらキリが無いのですが、その中でもその存在の地味さ加減がピカイチな事に全てが尽きます(笑)。 いつまでたっても決してシブくならず、かと言って昔からはじけまくっている訳では無い。 いつの間にかふらっと現れて、何の気負いもなくさらっと絶妙過ぎる一曲を披露して去っていく、そんなたたずまいのバンドと言えます。 だからこそ、キャリアの割にはここ日本での認知度は異常に低いですし、今の所改めて再評価をしようと言う動きもありません。 ただ、そう言った点を愛して止まないファンからしてみると、いつまでもこのままでいて欲しいし、また応援し続けるモチベーションも上がるのです。 さて、この新譜。 これと言ったビッグヒットなんてモノがない(せいぜいスマッシュ程度)バンドですので、一曲一曲について「この曲が」などとご紹介しても殆ど通じないと思われます。 しかし、上の方でも書きましたが、とにかく大方のファンが納得するベスト以上の選曲がなされており、その点では彼らを知るには最適です。 強いて挙げるならば、若かりしコステロがプロデュースし、彼らの初期最高傑作ともされる"East Side Story"からの数曲や、近年(と言っても93年)の最高傑作"Some Fantastic Place"(この時の面子は最強!Dr=ピート・トーマス!)からの数曲は今聴いても絶品です。 また、M13"Tempted"で聴かれる準メンバー、ポール・キャラックのメイン・ボーカルも嬉しい限りです。 そしてファンにとって最も幸せなのが、オーラスのとっておき。 以前にも少し書いたことがあるのですが、これぞポップ・ミュージックのミニマルにして最高の一曲だと私が考える、"Up The Junction"の再録。 同じメロディラインの繰り返しで構成されるごくごくシンプルな一曲なのですが、ワンコーラスずつ少しだけひねられたアレンジや、僅かずつ上がっていくキー。 いつ聴いても、どんな形(ライブ盤とか、このリアレンジ版)で聴いても、自然に心がウキウキと昂揚していくのが感じられる、それ自体がポップ・ミュージックの存在意義であるかの様な一曲です。 全体としてみるとオリジナルにあった熱の様な物が感じられない「より一層」地味な作品ですが、逆に彼らのメロディの普遍性を再認識するには良いアルバムとは言えます。 ただ、この文章を読まれて興味を覚えられた方は、是非オリジナル作品の方をお試しあれ。 ほんっとにいいバンドですから。
by unit7of9
| 2010-09-10 13:41
| 音楽
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