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今、流行の3D初体験。
公式サイト 私事にはなるのですが、本作品のオリジナル1981年度版にはひとかたならぬ思い出があります。 公開当時、私含めとても仲の良かった友人たちを、その内の一人山田君のお父さんが三宮の映画館へと連れて行ってくれたのです。 今から思えば、トワイライト・ゾーンや、スタトレ好きの山田君のお父さん、きっと自分もかなり観たかったのだと思います。 何故なら、ハリーハウゼンだから。 その事に私が気付くのは、もう少し後の事になるのですが、それほどまでに彼のストップ・モーションは伝説的なのです。 ヘボい、とか、ぎこちない、とか、そりゃVFXがここまで進化した時代にあっては、何とでも言えます。 しかし、間違いなく彼の創造した怪物たちにはぬくもりがあり、ドキドキがあり、そして味があります。 昨今の、何でもかんでも軟体動物っぽくしとけば怖かろう、みたいな安直な発想はなかった筈です。一体一体に個性があり、大変な愛情が注がれていました。 それは私の生涯No.1フェイバリット「遊星からの物体X」におけるロブ・ボッティンのクリエイトした怪物も同じです。 そんな大切な「タイタンの戦い」のリメイクです。 映画の出来については、旧作に対する愛情も感じられましたし(全体的な緩い流れだとか、トンデモな展開だとか、ロボット・フクロウのカメオ出演とか、妙に豪華なキャスティングだとか・・・だって旧作だってローレンス・オリビエとかマギー・スミス、バージェス"ミッキー"メレディス、ウルスラ"ボンド・ガール”アンドレスが出てるんですから!)、決して悪くはなかったと思います。 ただ。 なんですか、この3Dってのは。 新しいテクノロジーを否定するのは真性の「オッサン」だと友人からは言われましたが、それでもあえて私は言いたいのです。 これなら、かつての「13金」や、「ジョーズ」で使われてた赤青のメガネの3Dの方がよほどマシです。 もっと言うなら、正直、全く必要ないとさえ思うのです。 大体、なぜ映画を映画館で観るのが一番なのか。なぜ映画はフィルムでなくてはならないのか。 人間が物を立体視するプロセスには、個人の経験値と想像力が大いに関わってきます。 即ち、今現在私たちに見えているこの世界は、個人個人によって全く別物かもしれないのです。 被写体深度を持ち、人間の目に近いメカニズムで写し取られた二次元の映像を観て、私たちは自らの経験と想像力に照らしてそれを認識する事で、あの目の前に広がる世界を感じ、その世界に没入するのです。 極論すれば、誰にでも3Dに見える様なテクノロジーなどなくても、私たちはそれを個人のアビリティーで可能に出来る筈なのです。 それを可能にするメディア、それが映画だったはずなのです。 そう言う意味で、何らの想像力も、何らの経験値も私たちに求めず、それでも立体映像を観せてくれるテクノロジーを手にしたこの新しいメディアはもはや映画とは言わないのでは無いか、そう思うのです。 それはそう、何かもっと別の物・・・もっと全体主義的な、半ば強制を強いる、そんな不自由なメディアに思えて仕方がないのです。 ただのオッサンの繰り言だと聞き流して頂いても結構です。 しかし、私は以前「アバター」のレビューの時にこう書きました。 「この映画を賞賛し過ぎると、同じ様なのばっかり作るよ、ハリウッド」と。 正に、そんな風潮になってきた今、あえてハッキリ言わせて頂きます。 3Dは不要だ、と。一過性のブームに過ぎない、と。 だって、あのメガネ掛けるとホントに画面が暗くて色彩がちっとも分からないし、重たくて映画に集中出来なくてただただ苦痛だし、第一、映画料金がバカみたいに跳ね上がるんだもん。 これって、詐欺みたいなもんじゃん! 「タイタンの戦い 3D」の映画詳細、映画館情報はこちら >> タイタンの戦い@ぴあ映画生活
by unit7of9
| 2010-05-01 18:57
| 映画
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