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承前
さて、そんな彼らの新譜のレビューに取りかかる前に、まず公正を期する為に、私の旗幟を鮮明にしておきたいと思います。 先に述べた様に、私にとってのWeezer=Riversは、即ち1st+2ndにおける、「ガレージの中でだけは、好きなものに囲まれていられるから、僕は安心出来るんだ。だから、誰も聞いていなくても僕はこの歌を歌うんだ。」と内にこもったり、「僕だけをここに残して世界は回り続けるんだ。」と悲観的になったり、成功を手に入れたにも関わらず「昔の幸せな生活を取り戻すんだ!」と嘆いてみたり、「名前も知らない色んなコとセックスするのに疲れちゃったよ。だけど、ホントのセックスは何で出来ないんだろう」と(羨ましくも切ない)偽りの無い心情を吐露しちゃったり、そんな生々しいけど、きっと誰もが人生で一度ならず感じる「自分はダメなんだ」的な思いをすくい上げ、歌ってくれる、そんなバンドなのです。 そんな私にとっての3rdは、やや陽性過ぎ、幾つかの曲を除いてやや取っ付きにくい作品です。また4thは彼らの苦悩が一番如実に現れた作品に思え、サウンド的な面白さやドロドロさ加減は大いに好きなのですが、思い入れと言う点では最も希薄なアルバムです(ですが、このアルバムリリースに際して行われたツアーに於いて、私の最も好きな彼らの曲(後述)がライブで演奏された瞬間は、私のファンキャリアに於けるハイライトです。)5thは、3rd〜4thの中では最も初期の作品に近いアルバムであると認識しています。例えば、その立場こそ大きく変わったとは言え「傷つけちゃうかもしれないけど、ベストを尽くすから。それでも足りないかもしれないけど、ちゃんとするって、そう出来るって決めたから。だから。だからお願い。僕を許して。」と切実なまでに許しを乞おうとする、そんな歌は、彼らにしか書けないし、似合わないと言う点も含めて、1st+2ndに次いで好きな作品です(ただし、この時は単独ツアーが無く、サマーソニックだけであった事が、返す返すも残念です。)。 そして、本アルバム、"Red Album"と称される(相変わらずカッコいいのか・・・いやダサイですよね?・・・良く分からないセンスのジャケットを持つ)6thです。 まず率直な感想から。 決して、一生嫌いになる事が出来ないであろうWeezerは今回も健在です。そして、恐らく(あくまで恐らくですが)現段階では、最も最大公約数のファンを満足させる事の出来る作品なのでは無いでしょうか。 「ダメな」彼らを愛するファンを満足させ(M2"The Greatest Man That Ever Lived"の切なさ、ダメさ、情けなさ、破綻具合は1st+2nd以来の最高傑作です!)、ロッキンな彼らを愛するファンを満足させ(ハード・ロッキンなナンバーM1"Troublemaker"は"Hash Pipe"や"Dope Nose"を彷彿とさせます。)、彼らのポップで素晴らしいメロディを愛するファンを満足させる(M3"Pork And Beans"のポップネス、3rdに入っていてもおかしく無いM6"Dreamin'"の完成度)。 (前作に続く)Rick Rubinや(完全な時代の寵児)Jacknife Leeがプロデュースしていたり、初めて他のメンバーのボーカルも大々的にフューチャーされていたり、かつて無いほどのやる気と、躍動感を感じます。 それでも。だけど。やっぱりどこか迷ってしまっているWeezerとRiversがここには間違いなく存在しています。 そして、僕たちは、やっぱりそんな彼らを愛して愛して、堪らなく愛しちゃうのです。 なんて、愛おしくて、罪作りで、「ダメな」(もちろん愛を込めて)人達なんでしょう。 bounce.com
by unit7of9
| 2008-06-03 19:25
| 音楽
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