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スゴいものを観た。そして感じた。
思えば、1stアルバムに惚れ込んで4年、一度目の来日を見逃した事を後悔して三年。やっと見る事が叶った彼らのライブは、噂から想像していたよりも素晴らしくパワフルで、エモーショナルで、アーティスティックなものでした。 あえて、同様の印象を抱いた公演を挙げるならば、Mogwaiのそれでしょうか。 曲を聴く、演奏を見る、一緒に歌う、踊る。ライブに於いて求めるものは人それぞれでしょうし、対象となるアーティストによってもまたそれぞれでしょう。 そうした言い方をするなら、彼らのこのライブは「音を全身で感じる」ものであったと言えます。 "Neon Bible"、"Black Mirror"と、ミドルテンポの二曲から始まり、意外に落ちついたバンドなのかと思ったのもつかの間、"Keep The Car Running"のパーカッションの乱れ打ちに始まる一時間余り(トータルでは一時間半ほど)のNamba Hatch内は、カーニバルの様相を呈した祝祭空間に変貌しました。 ただただアッパーなだけではなく、重層的なリズムと、数々の楽器(バイオリン、ハーディーガーディ、チューバ、マンドリン・・・)で奏でられる、どんな範疇にも属さない歌達が、いやがおうにも心拍数を高め、魔術的・・・それ以上のもの・・・悪魔的にさえ感じました。 恐らく彼らのサウンドが土着的、土俗的なものをまとっている事とも無縁ではない、その禍々しさやおどろおどろしさ、或いは非西洋性がもたらす非日常感は、ロックと言うシンプルなカテゴライズには収まらない、ジャンルを逸脱してゆくパワーに溢れかえっているのです。 中沢新一が「流動的知性」と呼ぶ、既成の枠組みを逃れていく「とらえどころの無いもの」が空間に満ちあふれ、これこそが他でもない「スピリチュアル」な波動とでも言うべきものを辺り一面に発散します。 アコースティックな楽器を多用した演奏は、一つ一つをとってみれば、隅々まで音像がクリアではかなげなのにも関わらず、10人が同時に演奏する事で、圧倒的な音圧となり、私たち聴くものの細胞の中までそのバイブを伝えてきます。 そんな真にプログレッシヴな音楽。 たとえ、シングルチャートには無縁でも、ポピュラーミュージックのあり方を根底から変え、パラダイム・シフトをうながす、本当に「力」のある音楽がそこにはありました。 だから、あえて言いたい。 彼らの1st"Funeral"は、ミレニアムにおける「クリムゾンキングの宮殿」であったと。 グレート! バンドオフィシャルサイト bounce.com "Neon Bible"
by unit7of9
| 2008-02-09 09:50
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