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もうかれこれ24年。ある意味スーパーです。
"Yes" by Pet Shop Boys こんな事を言うと年が知れてしまいますが、彼らのデビューはそれはそれは衝撃でした。時は折しもMTV最盛期。加えて80年代の享楽的なサウンドの全盛期。そんな中で憂いを含んだ"West End Girls"のサウンドとPVのビジュアルセンスは、あまりにも新鮮でした。 それから20年以上、こうして彼らが未だに現役でいられる事を一体誰が想像したでしょう。 よく彼らの本質は全く変わっていない、だからこそ、それが唯一無二のスタイルとして受け入れられるのだ、と言われます。 しかし、果たしてそうでしょうか。 確かにサウンドと言う点では、打ち込み中心のそれから一度たりともぶれた事はありません。例え周りがグランジだの、ロー・ファイだのと言ってレイドバックしても、彼らの音は常にハイ・ファイであり続けました。 CDで聴くのにうってつけ、今ならデジタル・オーディオで聴くのにうってつけ。 メディアが変わろうと、いつもベストの品質で音が届くのです。 好き嫌いは別として、この事は素晴らしいと言わざるを得ませんし、この事をして彼らが変わっていないとする意見には全くもって賛成です。 ですが、それだけで彼らがこれまで現役でいられる訳ではないのです。 その華やかなイメージからは全くかけ離れたものと思われるかも知れませんが、彼らの最大の美点、それは地道な努力にあると私は思うのです。 音の質は変えない、だけどまるで小さじ一杯のスパイスの様に加えられた流行への目配せ。このセンスがあまりにも巧みなため、コンスタントに新譜がでても違和感なく受け入れられるのです。 わずかな差異で違いを生み出す、天才的な料理人、それが彼らです。しかし、世間一般に天才とされている料理人の殆どがそうである様に、その成功の影には血のにじむ様な努力と実験と、挑戦が存在している事を忘れてはいけないのです。 変わっていないのでは無く、変わり続けているから現役なのです。 ただ、個人的に好きかどうかと言われれば、私などはその「努力」が透けて見える辺りがちょっと苦手だったりするのですが。笑 今作は、キラーズなんかに、正面切って俺らが本家だぜ、と言わんばかりのポップ度で、近作の中ではもっとも聴きやすく爽やかな印象で悪くはありません。 時代が一回りして、ピッタリはまった見事な最新作です。
by unit7of9
| 2009-05-04 12:26
| 音楽
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