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少し時間を経て、やっと心穏やかに書く事が出来ます。
今まで各年代で僕の支えになってくれた音楽をあげるとしたら、 30代後半のそれはあなたの音楽でした。 あなたの音楽がなければ、今の僕はいません。 この世界にいない、と言う意味ではなく、 この僕ではない、と言う意味で。 例えば、本当に信頼できる人生の先輩がいるとすれば、 今の僕にはそれはあなたの奏でる音楽であり、 あなた自身でした。 失礼を承知で申し上げるなら、 正直、あなたの歌が上手いと思った事は一度もありません。 だけど、上手いと言う以上に胸に刺さる歌声があるとすれば、 それはあなたの歌でした。 それはあなたのギターの音でした。 これまでいろんな音楽を聴いてきたと言う自負はあります。 そんな中で、あんなにも僕の心を震わせてくれたのは、 あなたの音楽だけでした。 40を超えても、迷ってもいいんだと教えてくれたのはあなたでした。 だから、もっと作品で、ライブで共に歳を重ねていきたかった。 これからもきっと迷い続けるであろう僕に、 あの歌声で、あのギターで、 「それでいいんだ、幾つになっても迷っても。俺だってそうなんだ。」 って言って欲しかった。 「見苦しくたって、格好悪くたって、這いずり回っても生きていくんだ。」 って言って欲しかった。 なのに、幕引きだけは潔すぎます。 ずるいです。 いつでも酔っ払っていた吉村さんは、きっと僕の事なんて覚えていなかったでしょう。 幾度かあなたは直接僕に勇気を与えてくれたんですよ。 ファンダンゴで、The Wallで、パンゲアで。 だから今の僕はこうして、 よれよれながらもなんとか地面に足をつけていられるんです。 この世の中には、 あまりにも辛くて悲しい事が、 時として起こるから、 僕はこのおぼつかない足下で、 いつまで転ぶことなく歩いて行けるか、 自信はありません。 これからも人生に迷うたびに、 これからも人生に転びそうになるたびに、 残されたあなたの声を、音を、頼りにすると思います。 よれよれながらも前を見据え続けていたあなたは、 もしかしたら怒るかも知れませんね。 だけど、ちょっとだけそんなわがままを許してください。 本当にありがとうございました。 そしてさようなら。 どうしようもなく寂しくて、悲しいです。 ただの1ファンより。 #
by unit7of9
| 2013-06-19 10:24
| その他
不甲斐ない友人で本当にすまない。
私の楽しかったとき、幸せだったときにはキミが必ず側にいてくれたのに、 私はキミが苦しいとき、辛いときには、いつも側にいる事が出来ない。 何かが出来るなんて、思い上がってはいないけれど、 またキミが私に何かをして欲しいなどと望んでいない事も知っているけれど、 それでもこんなにも何も出来ない自分が本当に歯がゆい。 私は土曜の夜が嫌いだ。 悲しい知らせは必ず土曜の夜にやってくる。 20数年前のあの電話もそうだったし、今回もそう。 土曜にキミからのメールが来て以来、何度も読み返した。 一つには、朝起きてみれば、そんなメールなんて夢だった、と言う事を期待して。 もう一つには、そのメールをキミがどんな思いで私に送ってくれたのかを思いながら。 どれだけ苦しくて、悲しくて、辛くて、腹立たしい気持ちを抑えながら、一つ一つの言葉を綴ってくれたのかを思いながら。 そして読み返すたびに、自分の不甲斐なさに、頼りなさに、腹が立つ。 あの時の言葉はこういう意味だったのか、 あの時の沈黙はこれだったのか、 何もかもが今になるとすんなりと収まるべきところに収まるのに、 どうしてあの時気づけなかったのだろう。 本当にすまない。 キミがこんな事を言われるのが、何よりも嫌いだと、それは誰よりも知っているつもりだ。 だけど、それで嫌われても仕方がないと、今は思う。 だから、言わせてくれ。 頼む、これからはもう少し、ほんの少しでも私の事を頼りにしてくれ。 こんなにも不甲斐なくて、ダメな私だけれども、いざという時にはそれほど役には立たないけれども、 何も言わずに側にいる事くらいは出来るから。 こんな形でしか、伝えられなくて本当にすまない。 #
by unit7of9
| 2013-05-27 20:32
| その他
"Wasting Light" by Foo Fighters
ともかくも、ただ純粋にロックである、その一点に尽きます。 音、プレイ、シャウト。 このアルバムには全てがつまっている。 その上で、私たちが成すべき事を改めて教えてくれる。 ただ「歩け」と。 何があろうと。 そして、たとえ見苦しくても、汚らしくても、生きろ、と。 ラストにおけるデイブのシャウトは、魂のシャウトは、何度聴いても心に力を与えてくれる。 私も、こうでありたい。 絶対に死にたくない。 永遠に。 そう叫び続けながら、みっともなくも歩いていきたい。 歩けなかった人達の分まで。 それが私たちの責任です。 そんな重みを背負った私たちの背中を押してくれる、そんなアルバムが2011年度ベストアルバムです。 来年は、本当に良い年になりますように。 #
by unit7of9
| 2011-12-31 13:46
| '11 Best
SEKAI NO OWARIによるシングル"INORI"及び"スターライトパレード"を含む一連の作品群
厳密にはアルバムと言うカテゴリーで語るには無理があるので、いささか躊躇しましたが、私にとって今年一番の収穫は彼らの音楽に出会えた事だったのです。 私が彼らの音楽に最初に触れたのは、昨年、関西のFM曲にて大フューチャーされた「天使と悪魔」からでした。この時の印象は、はっきり言って決して良いものではありませんでした。そのあまりに理想主義的、相対主義的価値観や、直接的な表現の未熟さにむしろ辟易としたほどでした。 ところが、今年リリースされた"INORI"の中の「花鳥風月」を聴き、ついでこのシングル全体を聴くに及んで、私は彼らの虜になったのです。 最初に持った印象自体は、今でも大きくは変化していません。 例えば、そのソーシャル(社会)よりもコミュニティ(共同体)を強く意識した音楽活動であるとか、過剰に物語られる(曖昧な)物語だとか、アートワーク(教典)に巧妙に組み込まれたメッセージ、或いはそのラディカルかつストレートでシンプルな言葉使いなど、基本的に新興宗教の必要条件としか思えない彼らの有り様は、私の様な不可知論者にとって、嫌悪すべき対象でありこそすれ、愛すべき対象にはなり得ないはずの要素だと、自分では認識してはいるのです。 そう言った事を認識しながらも、なぜ私は何故彼らの音楽に魅かれていったのか。 それは「花鳥風月」における次のフレーズに見られる曙光の様な、かすかな諦観に強く胸を打たれるからなのです。 「愛する事で 得てきた答え 悲しい事が 一つ 一つずつ 消えていく」 彼らの曲にあるのは、決して私が大嫌いな「世界を変えよう」と言った、力強く、前向きな意志では無いのです。 むしろ、滅びに対する諦めと郷愁だと思うのです。 その事に、私は強く打たれるのです。 私などよりはるかに若い彼らがこう感じている、そんな空気感。 例えば、最近ある若い学者の言説にこう言うものがありました。 「若者は今、決して世界に不満を持っていない。むしろ、現状においてその上の世代よりもはるかに満たされている。世の若者の為に、と煽られる将来への不安は実は上の世代こそが、自ら感じている不安なのでは無いか」 であるならば、彼らの歌は私たち大人に対する退場宣告なのです。 いつの時代も、若者は上の世代の退場を望んでいる。その事を、上の世代はいつも忘れていく。 彼らは私にその事を思い出させてくれました。 そして、その宣告こそ、正にロックの本質であることを。 だからこそ、私たちは彼らに、彼らの歌に、真摯に向き合わねばならないのです。 そう強く思わせられるのです。 年末近くにリリースされた「スターライトパレード」は、ほぼ考えうる限り私にとってのポップソングの要件を満たした、完璧な一曲です。 The Flaming Lips の"Race for Prize"に匹敵する宗教的法悦感や、高揚感すら与えてくれます。 無条件の、音楽による多幸感と、いつまで聴き続けても満たされる事の無い希求感。 12月に訪れたライブで披露された新曲を聴くと、この凄みさえ感じさせる一曲ですら、彼らにとっては通過点の一歩に思えます。 一体どこまで、彼らは私を導いていってくれるのか。 そこが宗教的な終着点であれ、或いは世界の終末を唱えるラディカルなアナーキズムであれ、私は空恐ろしくもあり、楽しみで仕方が無いのです。 #
by unit7of9
| 2011-12-31 13:44
| '11 Best
"the shimmer" by toddle
ブッチャーズの新譜が出なかった今年も、田渕ひさ子のギターにやられました。 もちろん、鳴り物入りのLAMAも良かった。でも、私は彼女の初期衝動を閉じ込めたこちらの方がはるかに好きです。 小林愛とのツインボーカルも、ツインギターも、コーラスも、すべて決して完璧なプロダクションではありません。現代の技術をもってすれば、きっともっと整然としたキレイなアルバムを作る事も出来たでしょうが、あえてそうしないで、ラフでありながら熱のこもったままの音を封じ込めた所が、本作の最大の魅力です。 これぞ、ロックのケレン味と言ったブレイクやソロパート。まるでシンガロングすら視野に入れているかの様なキャッチーなメロディ。 これまでのパブリックイメージを覆すはじけっぷりがとても印象的な本作。 色んな意味で、ブッチャーズとの比較になることは仕方がありません。 しかし、本作で聴く事の出来る可愛らしく、ポップで、かつロックであると言う、その姿こそが私である、と力強く、ときに自然体で主張するそのギターの音の美しさ、格好良さ。 加えて、全てのメンバーによるアンサンブルの妙。 自らのロックバンドとしての存在理由が、そして自らがロックバンドでなければならない理由がここにはあります。 6月の暑い一日、一人で京都まで足を伸ばし訪れたライブハウスで彼らはそれを証明してくれました。 欲を言えば、こちら(関西)でもっとライブをして欲しいものです。 #
by unit7of9
| 2011-12-31 13:39
| '11 Best
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